34日目 8月の書評 その2

今日の東京は、凄い雨でした。

電車が遅れて大変な混雑の中、帰宅。

今は降っていないけど、今夜はまた降るのかなぁ。

早くランニングに行かないと!

 

今月の書評、2冊目。

ハーバードの人生が変わる東洋哲学 マイケル・ピュエット クリスティーン・グロス=ロー 早川書房

 

最近哲学が流行っているようです。

本屋に行くと、いろいろな哲学関係の本が平積みされていますね。

なぜなんでしょうね。

やはり、生きて行くのに困難な時代。

不安を感じている人が多いんでしょう。

 

今回もネタバレしない程度に書きます。

内容は、特に目新しいものはありません。

孔子孟子老子など古代中国の思想家、哲学者のまとめ本、解説書です。

入門書としては、良いでしょう。(礼とは?ことわりとは?道とは?など)

コンパクトに纏められているし。

ただし、この本だけで理解できた!とはならないでしょう。

この本で人生が変わる!生き方が変わる!訳ないし。

興味を持ったら、例えば孔子だけの専門書を読むべきですね。

 

なんとなくですが、アメリカ的な価値観、人より先に!勝たなければならない!

に疲れてきているのかな。世界は。

 

考え方を変えるヒントにはなるでしょう。しかし、実践は困難ですね。

昨日の書評と同じになってしまうけど、「人として、きちんと生ききる」と

「経済的成功」が密接に絡んでいる世界で、はたして受け入れられるのか。

 

この本に出てくる思想家・哲学者は、結局権力者に利用されたりして、

晩年は失意のまま亡くなった人もいることを付け加えておきます。